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ロシアとウクライナ「停戦期間中に攻撃あった」双方が非難

2025年4月21日 12:12
ロシアとウクライナ「停戦期間中に攻撃あった」双方が非難

ロシアのプーチン大統領がウクライナに対し一方的に宣言した30時間の一時停戦は、日本時間の21日朝、期限を迎えました。双方が「停戦期間中に相手から攻撃があった」と非難し合っていて、停戦は事実上、機能しなかったとみられます。

ロシア側が宣言した30時間の一時停戦は、日本時間の21日午前6時に期限を迎えました。ウクライナのゼレンスキー大統領はその後、SNSを更新し、ロシア軍は停戦期間中も前線の各地で攻撃を繰り返し、停戦違反は2935件に上ったと主張しました。一方、別の投稿では「空襲警報が鳴っていない」とロシア側がミサイル攻撃などを控えているとの認識を示しました。「これはひとつの成果であり、簡単に延長することができる」として民間インフラへの長距離攻撃の停止をさらに30日間延長するよう呼びかけました。

しかし、ロシア大統領府の報道官は停戦期間の終了を前にプーチン大統領からは「新たな指示は出ていない」として、停戦は延長されないとの認識を示しました。また、期限を迎えたあと、ウクライナ各地で空襲警報が相次いで発令されています。

これに先立ち、ロシア国防省は20日、「ウクライナ軍が停戦宣言のあと、ロシアの陣地に対し444回の砲撃を行った」と主張していました。

こうした中、アメリカのトランプ大統領は20日、自らのSNSで「うまくいけば、ロシアとウクライナは今週中に合意に達するだろう」と停戦に向けた動きに期待感を示しました。その上で、「合意すれば両国は繁栄するアメリカと大きなビジネスを始め、富を築くだろう!」と強調しました。

最終更新日:2025年4月21日 12:12
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