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国民“分断”続く 米・議事堂占拠から1年

2022年1月7日 11:16

アメリカのトランプ前大統領の支持者らによる議事堂占拠事件から1年。トランプ氏はなお、前回の大統領選で不正があったと主張していて、国民の分断が続いています。

バイデン氏の大統領当選を確定させる手続きを、トランプ支持者が議事堂に侵入して妨害するという前代未聞の事件から1年。バイデン大統領は演説で、トランプ氏の責任を繰り返し追及しました。

バイデン大統領「前大統領は2020年の大統領選のうそを作り、拡散させた」

投票は「これまでにないほど調べ上げられている」と、選挙の正当性を強調したバイデン大統領。実際、投票の再集計が行われた激戦州などでもバイデン氏勝利の結果は覆らず、大規模な不正の証拠も見つかっていません。

しかし、トランプ氏は「選挙そのものが大うそだ」と反発し、支持者集会でも毎回のように選挙の不正を主張しています。

トランプ氏「1月6日に起こったことは不正選挙に対する抗議行動だ」

支持者の多くもトランプ氏に同調。最新の世論調査では、野党・共和党支持者の7割が、「トランプ氏が正当な勝者だった」と答えています。

1年を経ても、選挙や事件に対する国民の見方は割れていて、深刻な分断が続いています。