ミャンマー大地震の崩落ビル 低品質な鉄筋使用の疑い タイ当局が本格調査
ミャンマー大地震によりタイ・バンコクで崩落したビルをめぐり、安全な規格を満たさない低品質な鉄筋が使用された疑いもあるとしてタイ当局が本格的に調査に乗り出しました。
バンコクで建設中に崩落したビルでは、これまでに13人の死亡が確認され、70人以上が行方不明となっています。
このビルは、中国の国営企業などが建設を担っていましたが、地元メディアによりますと、安全基準を満たさない低品質な鉄筋が使用されていた疑いもあるとして、タイ当局が本格的な調査に乗り出し、がれきからサンプルを採取したということです。
このビルをめぐっては、中国企業の従業員4人が建設資料を持ち出そうと現場近くの事務所に侵入したとして一時身柄を拘束されました。従業員らは、「保険金の請求のために書類を持ち出した」と話しているということですが、当局は、崩落の原因解明につながる証拠を隠滅しようとした可能性もあるとみて調べています。