トランプ氏、就任100日目“自画自賛”演説 不法移民「99.999%減少」と主張…学校では不安広がる
アメリカのトランプ大統領が就任から100日目の節目にあわせて演説を行いました。「歴代最高の100日間だ」と自画自賛して関税政策や不法移民対策での実績をアピールしました。
◇
歓声の中、壇上で軽く踊ってみせたアメリカ・トランプ大統領。就任から100日目、節目の演説は、自画自賛から始まりました。
トランプ大統領
「我々は今夜、お祝いのためにアメリカの中心地に集まった。我が国史上、最も成功した新政権の100日間だ。多くの人がそう言っている」
そして、次々と挙げたのは、政権の“成果”です。
トランプ大統領
「この100日間でバイデンのインフレ危機を克服し、雇用と富をアメリカに取り戻す戦いで歴史的な成果をあげた。アメリカの黄金時代を迎えようとしている!」
トランプ氏は、自身が大統領になってからガソリン価格や卵の価格など物価が大幅に下がったと強調。一方、自身がなしたこととしてこんな話も。
トランプ大統領
「私はメキシコ湾を『アメリカ湾』と改名することで、メキシコで非常に不人気となった」
そして、輸入自動車などに対して課した“トランプ関税”では、国内の雇用を取り戻したと主張。
トランプ大統領
「ホンダの車がたくさん輸入されている。彼らにはここ(アメリカ)で車を作らせればいい。日本を愛しているが、日本で作らせたくはない」
日本企業には、アメリカ国内で生産するよう求め、中国に対しては、アメリカから多くの雇用を奪っているとして…
トランプ大統領
「私の対中国関税で世界史上最大の雇用窃盗を終わらせよう」
そして。
トランプ大統領
「いま私たちは世界中から尊敬されている。世界中から人々があなたたちの大統領に会いに来ている。彼らは取引を望んでいるのだ」
政権発足直後から、関税政策や不法移民の強制送還など矢継ぎ早に公約を実行したことで、支持者から一定の支持を得てきたトランプ氏。一方、関税政策は市場の混乱を招き、このころから支持率が低下しています。
最新の世論調査では、支持率が就任1週間後の52%から約45%まで低下し、不支持率を下回っています。しかし、この支持率についてトランプ氏は…
トランプ大統領
「実際には支持率は下がっていない。正当な世論調査であれば(支持率は)60~70%になるだろう」
演説は約90分にわたりました。