【独自解説】「重い空気になり血の気が引いた」インフルエンサーらが体験した北朝鮮のリアル 外国人観光客受け入れ再開から3週間で突如ツアー中断…一体、何が―
■「世界平和」と書いただけなのに…外国人が体験した北朝鮮のリアル
気になる4泊5日のツアー内容ですが、1日目は中国・延吉に集合し、ホテルに宿泊。2日目は車で北朝鮮に入り、金日成主席・金正日総書記の壁画やテコンドー学校を見学。3日目は銀行で口座開設(未公開のレートで北朝鮮ウォンに両替可能)、外国人観光客に開放されている唯一の市場で土産物を購入。4日目は朝中露の国境付近を見学し、『北朝鮮・ロシア友好の家』を訪問して、繊維工場を見学。そして5日目、スナック菓子の食品工場とビール醸造所を見学し、車で国境を越え中国へ戻ったということです。
ツアーに参加したイギリス人YouTuber・マイクさんによると、4日目に訪れた『北朝鮮・ロシア友好の家』には、プーチン大統領・金正日総書記・金正恩総書記などの写真が多数あり、訪問者が記入できるノートが設置されていたといいます。そのノートを書くよう促されたマイクさんは、政治的なことを書きたくなくて「世界平和を願う」と書きました。すると、とても重い空気になり、「これが適切なメッセージだと思うか」と聞かれて血の気が引いたということです。
Q.まだ韓国とは休戦状態にあるから、ということですか?
(辺氏)
「そういうことだと思います。北朝鮮はアメリカ・韓国と対峙していますし、今は同盟関係にあるロシアもウクライナと戦争状態にあり、北朝鮮が援軍や派兵をしているわけです。北朝鮮からすると、今は平和な状況ではないのでしょう」
■再開からわずか3週間で突如中断…一体なぜ?カギを握る『平壌国際マラソン』
一方、『中央日報』によると、西側諸国の団体観光客受け入れ再開からわずか3週間後の2025年3月5日、受け入れが突如中断されました。理由は不明ですが、旅行会社は「政治的な理由だと思う。観光だけではなく、中国からのビジネス訪問や委任訪問もできなくなった」と話しています。
Q.北朝鮮側からすると、思ってもいなかった“伝え方”をされたということでしょうか?
(辺氏)
「『宣伝になるどころか逆にマイナスになった』という判断で、やめておこうかということなのか、あるいは、米韓合同軍事演習が始まって朝鮮半島がやや緊張状態にある中で、一時的にストップしているのか。この状態が続くかどうかは、米韓合同軍事演習が終わった後に開催される4月6日の『平壌国際マラソン』に、外国人観光客が呼ばれるかどうかでわかります」
(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年3月12日放送)