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福岡はうどん大国、群馬の水沢うどん、実は…ご当地グルメから歴史や文化を知る

2025年4月15日 9:57
福岡はうどん大国、群馬の水沢うどん、実は…ご当地グルメから歴史や文化を知る
とんこつラーメンで有名な福岡県ですが実はうどんも有名で“うどん発祥の地”とも伝えられているんです。そんなご当地グルメからその土地の知られざる歴史と文化を取材してきました。

福岡県博多出身、刈川くるみキャスターが訪れたのは、東京・新橋にある博多うどんのお店。

刈川くるみキャスター
「博多といえば、ラーメン思い浮かべますよね、実はこれっちゃん!博多といえばごぼ天うどんっちゃん!」

テンションが上がり、思わず飛び出す博多弁。実はうどんも、博多名物の一つなんです。

博多駅前の寺には“うどんそば”発祥の地という石碑が。福岡県観光連盟によると、鎌倉時代に僧侶が中国からうどんの製法を持ち帰り、最初に広めた土地が博多だそうです。

刈川くるみキャスター
「おいしい!やわらかいだけじゃなく、もちもち感があります。舌触りがめちゃくちゃいい」

博多うどんの特徴は、やわらかくもっちりした麺!理由はあえて“茹で置き”しているから。古くからの海外貿易拠点、博多。忙しい商人たちがすぐに食べられるようにと、麺を茹で置きしていたのが始まりと言われています。

そしてごぼうの天ぷらや牛肉と一緒に食べるのが一般的だそうです。

刈川くるみキャスター
「ごぼう自体のシャッキシャキの歯応えが本当においしい。やわらかい麺と食べるとより食感の違いがおもしろいですね」

うどん文化が根付く博多には有名店も。明治15年から続く老舗『かろのうろん』。お店の名前は『かどのうどん』の博多弁の発音から来ているそう。

また“福岡三大うどん”と呼ばれるチェーン店があり、なかでも『資さんうどん』は今年2月に東京進出を果たすと、大行列ができるなど話題になりました。博多は人気店ひしめく日本有数のうどん大国。

刈川くるみキャスター
「家族でよくチェーン店に行っていて、夜中に“うどん食べたい人”って母と父が言って、食べたい気分の人が手を挙げてついて行くっていう。ソウルフードですね」

続いては“水沢うどん”などが有名な群馬県伝統のうどんが食べられるお店。

水沢うどんは群馬県屈指の温泉地、伊香保温泉周辺の名物でそのルーツは今からおよそ450年も前なんだそう。伊香保温泉や寺を訪れた人に地元の小麦と湧水で打ったうどんを提供したのが始まりだといいます。

実は水沢うどんと名乗れるお店は、『水沢うどん街道』に軒を連ねる13軒のみ。そんな水沢地域のうどん文化を踏襲して食べられるうどんが…

うどん家 八重桜 代表取締役 小林慶司さん
「ごまだれをベースにした冷たいざるうどんがメイン」

刈川くるみキャスター
「食べたことがなくて、想像がつかないんですけども」

水沢地域に根付くうどんは細めでコシが強くツルツルっとした喉越しが特徴。そしてつけ汁はしょうゆベースのものだけではなく、ごまだれで食べるのも現地流だと言います。

刈川くるみキャスター
「ごまの風味がふわーっと濃厚に鼻に上がってくるんですけど、麺のみずみずしさの邪魔をしないこのバランスがとってもいいですね」

群馬出身の店主は“地元の名物を広めたい”と群馬でおよそ140年続く老舗の製麺所に協力してもらい独自の麺を開発したといいます。

仕事で群馬県から来ているというお客さんは

お客さん
「ごまだれで食べられるというのも、この辺だと貴重。群馬のおいしいものを伝えられる店があるのはうれしい」

その土地ならではの歴史や味が詰まったご当地うどん。食を通して文化を知ることでまた違った味わいも楽しめるのではないでしょうか。

(4月14日放送『Oha!4 NEWS LIVE』より)
最終更新日:2025年4月15日 9:57