“社食”一般客にも開放 農林水産省&JICAの食堂『大使館お墨付きメニュー』って?
栄養バランスが整っている食事をリーズナブルに提供している社員食堂。そんな“社食”はその会社の社員や職員だけでなく一般の方向けに開放しているところもあります。田﨑さくらキャスターが訪れたのは、霞ヶ関にある『農林水産省』。
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田﨑さくらキャスター
「こちらの食堂は一般の方でも利用できるんですか?」
農林水産省 大臣官房予算課・後藤考平さん
「こちらで受付を済ませていただいて」
タブレットに名前などの情報を記入することで一般の人でも入館が可能になります。農林水産省には全部で6つの飲食の施設やサービスがあり、今回取材した食堂は有機農産物をふんだんに使用したメニューも多くあるそうです。
先月発表された調査によると働く人の外食ランチの平均額は5年連続で上昇。今年の平均額は1250円にのぼるといいます。そんななか、飲食店よりリーズナブルで、栄養バランスが整っていることも多い“社食”を利用する人も多いそうです。
農林水産省の『あふ食堂』のメニューは定食や麺、カレーなど全部で8種類あり、週替わりや日替わりで提供されています。国産の食材が多く使われていて、食料自給率が表記されているのも農林水産省の食堂ならでは。この日の日替わり定食は、愛媛・八幡浜産の真鯛の塩麹焼き定食、980円。
試食した田﨑さくらキャスター
「上品な塩っけの中にほんのり甘味がある感じ。かむとほろほろっとほどけてうまみが口の中いっぱいに広がります」
国土交通省に用事があって来たというお客さんは…
お客さん
「農林水産省ということでいろんなおいしいものが使われているんだろうな期待感もあって、期待を裏切らない味でした」
『あふ食堂』は平日のみ営業していて、正午からは職員で混雑するため、時間をずらすのがおすすめです。
続いて訪れたのは新宿区にある『地球ひろば』と呼ばれるJICA本部の一つ。JICAは開発途上国などへ様々な支援を行っている独立行政法人です。こちらの施設では民族衣装を試着したり、開発途上国の実情を学んだりすることもできます。
そんなJICAの食堂は様々な国や地域の料理が食べられるのが特徴。2日ごとに変わる郷土料理のセットメニューなどが人気だそうです。
田﨑さくらキャスター
「大使館お墨付きメニューってなんですか?」
JICA広報 伊藤綱貴さん
「大使館に協力いただいて、試食会をやって(大使館の人から)間違いなく現地の味だとお墨付きをいただいたものがこちらのメニューになります」
各国の大使館の料理長や職員からレシピを習い、お墨付きをもらった本場の料理を提供しているんだそうです。この日は、フィジーの伝統料理「イカバカロロ」。お値段は700円。イカはフィジー語で魚、ロロはココナツミルク煮という意味だそうで、マグロをココナツミルクと牛乳で煮込んだローカルフードだといいます。
試食した田﨑さくらキャスター
「やわらかい。とってもクリーミー。まずココナツの味がガツンときてからかめばかむほどマグロの魚介のうまみも感じられて“未知との遭遇”ですね」
JICA広報 伊藤綱貴さん
「これは利益のためにやっている訳ではなく、あくまでJICAが途上国とか世界の文化を知ってもらうためにやっていますのでお求め安い価格で提供している」
組織独自のユニークな取り組みや思いが込められている 社食 。一般利用できる社食が、さらに広がりを見せるのか、期待です。
(5月15日放送『Oha!4 NEWS LIVE』より)