「7年間洗ってないダウンを洗ってみたら…」 6割以上の人が習慣的に洗わない!? 汗や食べこぼしで想像以上に汚れているダウン 保温性をキープするためにも適切なお手入れを

衣替えがまだの人は、急いだほうがいいかもしれません。
名古屋では4月17日から気温が上がり、3日連続で夏日が続きました。温かくなってめっきり出番がなくなったのが、真冬に大活躍したダウン。来シーズンも着るために大事にしまっておきたいところですが、扱いに気をつけないと大変なことになりそうです。
想像以上に汚れているダウン 長期保管の前にお手入れを
衣替えで服を入れ替えたとき、意外とお手入れを怠りがちなダウン。扱い方がわからないという理由から、クリーニングに出さず、そのまま次の冬までクローゼットに…という人もいるようです。
クリーニング会社「宅配クリーニングのリネット」の調査によると、なんと20代から30代の男女6割以上が、クリーニングなどでダウンを習慣的に洗っていないことがわかりました。
「洗ってほしいです。次のシーズンのために」と話すのは、リネットお洗濯アドバイザーの近藤さんです。
近藤さんがダウン洗濯の必要性を訴える理由は、7年間一度も洗っていないダウンを洗った実験を見るとわかります。
一見、目立った汚れはないように見えますが、洗剤を入れた水につけて揉み洗いをすると…
水の色はにごり…
洗う前の水と比べると、汚れがたまっていることがわかります。
近藤さんによると、この汚れの正体は、食べこぼしや皮脂汚れ、汗や雨などの汚れが混ざったもの。満員電車で汗をかいたり、食事の際に油を含んだ煙がついたりと、知らず知らずのうちに汚れているのです。
リネットお洗濯アドバイザー 近藤高史さん:
「(汚れを)放置するとカビがはえる原因にもなる。カビが生えると生地が弱るし、色自体が抜けてしまう恐れも。カビ臭さも発生します」
ダウンのお手入れ&保管方法は?
他のアウターとちがって中身を直接洗うことができないダウンは、普段のお手入れだけでは全ての汚れを落とすことは難しいといいます。
リネットお洗濯アドバイザー 近藤高史さん:
「衣替えのときには一度洗うことをおすすめしています。クリーニングに出してきれいにして、次のシーズンに気持ちよく着る」
リネットのホームページによると、ダウンは洗濯機で洗えるものもありますが、自宅で洗うと"ぺったんこ"になったり、羽が片寄ってしまったりすることもあるので、大切なものであればクリーニングに出したほうが安心だということです。
ダウンを洗う頻度は、長期保管をする前に1回が目安。一度でも袖を通したら、必ずお手入れしてから保管しないと、カビや虫食い、変色などにつながってしまいます。ひどいカビになるとクリーニングに出しても落とせないことも。