東海初上陸!「全国パン博覧会」合計85種類 会場は郊外の書店 意外な効果も・・・? 愛知・春日井市
全国から選りすぐりのご当地パンを集めたパンの“博覧会”が東海地方に初上陸しました。食べ物を集めたイベントといえば、百貨店が会場のイメージですが、今回は一風変わった場所で開かれたようです。
これまで、北海道や鹿児島など、全国各地で20回以上開催されてきた“パンの祭典”が、愛知県春日井市で、東海地方初開催!
9月25日から5日間で合計85種類ものパンが楽しめるのです。
そのため、開店時間には店の前に行列が。
そんなイベント会場は、実は本屋さん。「TSUTAYAいまじん白揚春日井店」で開かれているのです。
お客さん:
「2階の本屋さんに予約してある本があるので、きょうその受取日なのでついでにちょっと見に来ました」
目的が何であれ、立ち寄ってしまえばついつい買ってしまうもの。
早くから並んでいた女性のお客さんは、外側が緑で、中が赤。イチゴ風味の甘い味付けにチョコチップで種を表現した、まるでスイカのような、スイカパンがお目当て。
と、言いつつ、レジが終わってみると、袋にはパンがぎっしり!レシートを見せてもらうと、パンだけで6480円分のお買い上げ!
ちなみに、スイカパンは、なんと、開店からわずか40分で、売り切れになりました。
多くのパン好きを魅了するイベント。
企画から携わり、出品するパンを決める山本幸大さんも、大のパン好きだといいます。
イベントを企画・運営 山本幸大さん:
「沖縄から北海道まで、全地方のパンを食べています。1000種類ぐらい食べているかもしれない」
そんな、パンを食べまくってイベントを支えてきた山本さんに、あえて、1つだけ、オススメを聞いてみると…。
イベントを企画・運営 山本さん:
「福島県のクリームBOX。賞味期限が短いので、県外出ることがめったにない人気パン。わざわざ福島県まで行って、やっと販売できるようになった」
おいしいご当地パン勢揃いのこのイベント、本屋さんで開催しているのには、ワケがありました。
いまじん白揚 佐々木稚史さん:
「書店離れがすごく進んでいて、このお店も本を買いに来るだけの人は減っていて、誰しもが買いやすいイベントをやっていくことで戻ってきてほしい」
いま、書店をとりまく現状は厳しく、店舗数は年々減少。去年は、新しくできた店が92なのに対し、614店舗が閉店しました。
イベントが開催されているTSUTAYAいまじん白揚春日井店でも、雑貨の取り扱いを増やしたり、キッズコーナーをつくるなど、多くの世代のニーズに応える店作りを模索しているといいます。
いまじん白揚 佐々木さん:
「おととしこれを開催しているお店のお話を聞いて、ぜひうちでもと去年からすごく話をしていてやっと実りました。小さい子どもからご年配の方まできていただければ」
都心から離れた大きな書店は、駐車場も広く、子ども連れでも安心です。
「全国パン博覧会」、あまりに盛況すぎて、初日の25日はなんと、午後2時半時点ですべて完売に…。
イベントは9月29日まで開催です。
※クリームBOXとスイカパンは1組2個までの個数制限あり。
※開店は午前10時から。9月29日(日)まで毎日開催で、完売次第終了。