「中学受験をさせるべき?」「子どもをやる気にさせるには?」「習い事は続けていいの?」 中学受験で後悔しないために…気になる疑問を専門家がズバッと解決! 【2025受験事情の最前線 #4】

誰もが頭を悩ませる中学受験に関する疑問に、専門家2人が答えてくれました。“高校受験向きではない子”が中学受験で成功するケースや、いじめから逃れるための"環境リセット"として中学受験が機能した実例も。子どもにとって最良の選択は何か、専門家の知見から探ってみましょう。
中学受験をさせるべきか…どう決断すれば?
自分の子どもに中学受験をさせるべきかどうか…。どんなに考えてもなかなか答えが出ない難しい問題です。学歴研究家の伊藤さんによると、中学受験を検討するべきかどうかは3つの軸があるといいます。
【中学受験を検討すべき3つの軸】
① 勉強面・精神面の成長が同級生より先を行っている
② “親子共に”行きたい学校への明確な軸がある
③ 高校受験向きではない
「勉強面・精神面の成長が同級生より先を行っている」タイプの子は受験適性があるので、より能力を伸ばすためにも、中学受験を検討してみてもいいかもしれません。
「“親子共に”行きたい学校への明確な軸がある」場合も、中学受験をさせる大きな理由になります。ポイントは“親子共に”というところ。中学受験は“親子の受験”ともいわれていて、親子で目標が一致していることが重要です。どういう学校に行きたいのか、親だけでなく子ども自身もしっかりとイメージを持っているのであれば、挑戦しない理由はありません。
「高校受験向きではない」タイプとは、勉強が得意でテストの点数は取れても、内申点が取れないような子。高校受験をさせても良い結果が得られない可能性があるので、学校の通知表の評価は関係ない中学受験をさせるというのも、ある種の戦略です。
学歴研究家 伊藤滉一郎さん:
「テストでは結果を残すけど、先生に反抗しちゃったりとか、学校生活で通知表的に先生から評価されないような子は、中学受験のほうが結果を残せると思うんですよ。だから、そういう子は救済措置としての中学受験をやってみてもいいのかもしれないですね」