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「CAのお呼び出しを」──羽田空港に潜入! 知られざる勤務“スタンバイ”とは 「離陸できない」…手荷物を探せ『every.特集』

2025年5月4日 17:44
「CAのお呼び出しを」──羽田空港に潜入! 知られざる勤務“スタンバイ”とは 「離陸できない」…手荷物を探せ『every.特集』

巨大エアポート・羽田空港の“禁断のトビラの向こう側”に、カメラが入りました。全日空の客室乗務員8000人を管理する「総本部」では、知られざる勤務をする人が。大量の手荷物が正確に目的機に搭載されるワケは…。 定時運航を支える舞台ウラに迫ります。

■総本部にある「客室デイリー」の仕事

1日1100便以上の旅客機が行き交う羽田空港。その安心で安全なフライトを支えるのが、客室乗務員(CA)と呼ばれる人たちです。

約8000人のCAを擁する全日空には、その全員のスケジュールを管理する部署、いわゆる「総本部」があるといいます。その総本部への立ち入りが許されました。

そこは、空港に併設するビルのワンフロア。入社8年目、チーフパーサーの資格を持つCAの秋山さんが向かったのは、乗務を控えたCAが様々な打ち合わせを行うエリアでした。

その奥にあるのが、CA約8000人の勤務を一元管理する、「客室デイリー」と呼ばれる部署です。そこではスタッフが、フライト中の旅客機をはじめ全ての全日空機のリアルタイムの状況を確認していました。モニターに、状況ごとに色分けされて表示されています。

スタッフ
「緑色になっている部分は、飛び終わった飛行機になります。青くなっているところが飛行中の機材、まだ何も色がついていないところがこれから予定される便になります」

常に更新される情報を客室デイリーのスタッフが把握・分析。CAたちの勤務を調整するといいます。

■羽田では1日平均100人が待機

出勤の報告を終えた秋山さん。早速、出発便のクルーたちとミーティングを始めるのかと思いきや、別の部屋へ移動しました。一人で席に座ります。傍目には、ややまったりモード。慌ただしく準備を進める素振りはありません。

秋山さん
「当日のフライトにCAの欠員が出た場合に備えて、スタンバイという勤務をしています」

この日の秋山さんは「スタンバイ」という勤務。欠員や出発便の変更などで、CAの補填(ほてん)が必要になった時に備える待機要員です。全日空の場合、羽田空港では自宅待機を含めて1日平均100人ほど。

待機のまま終わることもあるといいますが、呼び出された場合は「国内線なのか国際線なのか、1泊なのか2泊なのかも全くわからない状況です」(秋山さん)。国際線への乗務を告げられることもあるそうです。

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■大幅な遅れで…CAが足りない事態に
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