【西鉄バス】高卒で入社→運転士デビュー 難所の交差点を無事に曲がれるか 特集【キャッチ】
17日、西鉄に新人バス運転士が誕生しました。福岡市出身の石川峻士さん(21)です。
■新人運転士・石川峻士さん
「自分が目標にしてきた運転士。」
記念すべきデビュー運行は、朝の通勤通学の時間帯です。お客さんの“一日”を預かり、バスを走らせます。
■石川さん
「ありがとうございました。ありがとうございました。」
新生活が始まるこの季節、若き運転士が新たな一歩を踏み出しました。
■石川さん
「気をつけ、礼、お願いします。」
ことし1月、石川さんは指導員の付き添いのもと、路上教習に臨んでいました。
■指導員
「ちょっと緊張しているんじゃないの?思いっきりさがないよ。」
公道は、人や車の飛び出しなど常に緊張と隣り合わせです。教習では安全確認の手順を体に染み込ませるため、目で確認したことをすべて言語化していきます。
■石川さん
「自転車注意。」
■指導員
「自転車注意。」
■石川さん
「歩行者よし。」
■指導員
「歩行者よし。」
運行に必要な車内アナウンスですが。
■石川さん
「ご乗車ありがとうございます。このバスは昭和通り経由・・・天神行きです。常に気を全体に使わないといけないので、結構疲れます。」
西鉄は慢性的な運転士不足に悩まされています。ことしはその影響で、全176路線のうち34路線が減便・廃止となりました。
長く働いてもらえる若い運転士を確保するため、西鉄が10年前に始めたのが、運転士になりたい高校卒業者を対象とする「養成自動車運転士」の採用です。
■西鉄 人財戦略担当・古賀純也さん
「高校生の採用が劇的な運転士不足解消につながるとまでは考えていないのですが、高齢化と運転士不足のどちらも一気に解決する手段としては、非常に意義があると思います。」
石川さんは3年前、「養成自動車運転士」として入社した1人です。西鉄の運転士を目指したのには、ある理由があります。
■石川さん
「ずっと福岡で育ってきて、西鉄バスを利用していた。その時に運転士に優しくしてもらい、西鉄バスの運転士になりたいと思いました。」
入社後は福岡市・天神のバスターミナルで接客スキルを磨き、並行して大型二種免許を取得。去年8月から、本格的にバスの運転教習を始めました。