【西鉄バス】高卒で入社→運転士デビュー 難所の交差点を無事に曲がれるか 特集【キャッチ】
石川さんはこの日、訪れたのは、配属先となった福岡市東区のアイランドシティ自動車営業所です。西鉄のバス運転士の平均年齢は51.8歳で、石川さんのような若い人材は職場の雰囲気を明るくさせるといいます。
早く営業所の戦力にと、教習は続きます。実際の運行ルートを走り、路線やバス停を頭に叩き込みます。
■運転歴 約30年・深迫大輔さん
「クラッチ操作が雑になりよる。優しくつないであげて。加速していこう、加速していこう、流れに乗っていくよ。」
道路状況に応じた適切な判断も求められます。
■石川さん
「道は覚えられるのですが、バス停の名前や順番がごちゃごちゃになるので、自分で勉強して覚えられるようにしていきます。」
この日は、ベテラン運転士でも避けたがる「難所」と呼ばれる場所へ向かいました。福岡市東区にある和白のバス停です。バス停を通過後、次の信号を右折する場合は、およそ50メートルの間に第1車線から第3車線に一気に移行しなければなりません。
交通量も多く発進のタイミングが求められ、もしスムーズに車線変更できなければ、バスがすべての車線を塞ぐことになります。
■深迫さん
「3車線目、詰まっているね。2車線目を塞ぐことになるので待機。よし、右後方、大丈夫ね?少し動く、少し動く。自分が右に入りますというのを、後ろの車に教えながら入っていくよ。信号につかまると思うけん止まろうか。よっしゃ。」
デビューへ向け、教習はみっちり2か月以上続きました。
迎えたデビュー当日。
■石川さん
「ちょっと緊張しています。」
運行前の点検からすべて、石川さん一人で行います。記念すべき第一便は、福岡市東区の照葉から大濠公園へ向かう路線です。
■先輩運転士
「いつからデビューしたと。」
■石川さん
「きょうです。」
■先輩運転士
「全てが自分に責任がかかってきますからですね。いろいろあるったい。1人になったら。車の故障とか不具合が出たら全部、対処せないかんけんね。デビューの缶コーヒーを買ってあげようか。」
■石川さん
「ありがとうございます。」
■先輩
「気をつけて行かなんよ。」