【魔の7歳】子どもの交通事故は5月~7月に多発 原因は「慣れ」と「視野の狭さ」命を守るには?
5月から7月にかけては、子どもが絡む交通事故が1年で最も多い時期です。痛ましい事故を防ぐために、子どもの「視野の狭さ」に注意が必要です。
福岡県直方市の自動車学校では13日、「親と子の交通安全教室」が開かれました。
■吉村史織アナウンサー
「自動車学校の横断歩道や信号機などを活用し、子どもたちがより実際の生活に近い形で交通安全を学んでいます。」
直方市と福岡県鞍手町の小学校に通う1年生の児童およそ130人とその保護者が、警察官から横断歩道の渡り方や、車の内輪差に注意して通行することを学びました。
■警察官
「右左右を見て、車の方に渡りますよと合図して、最後まで確認しながら渡れるようにお願いします。」
■1年生
「手を上げて渡るって言われた。車がいっぱい来るから。」
「車の勉強。自分が安全に。」
こちらは、子どもの危険な行動を捉えたドライブレコーダーの映像です。
学校の前の道路を走っていると、学校の校門から突然、子どもが飛び出してきます。
こちらは交差点を直進する車です。横断歩道にさしかかったところで、対向車の陰から子どもが飛び出してきました。
去年までの5年間、福岡県内で起きた歩行中の死傷事故を年齢別にみると、7歳が261人と突出して多く、次が8歳となっています。
警察によりますと、5月から7月が事故が多発する時期だということです。
■直方警察署・山本紳一 交通課長
「学校に入って少し慣れる時期になります。慣れから生じる油断を引き締める意味で、今の時期に(教室を)やっています。」
なぜ子どもの事故が多いのか。JAFは原因の一つに視野の狭さがあると指摘します。
こちらは、JAFが公開している6歳頃の子どもの視野を体験できるVR映像です。大人が見えているのは左右150度、上下120度の範囲ですが、子どもは左右90度、上下70度と大人よりかなり狭いことが分かります。
■保護者
「小学校の行き道を練習する時に、右左を見なかったこともあるので、そこは子どもに注意していきたいと思います。」
「周りを見ずに行くことが多いので、ちょっと怖いです。通学路では減速、 ゆっくり走っていきたい。(他のドライバーにも)そうしていただけたら。」
■JAF福岡支部 事業課・緒方将 係長
「万が一の飛び出しに備えて予測立てをしながら、速度を落としていつでも止まれる速度で運転することが重要。大人が子どもの命を守る行動を日頃から心がけていただきたいです。」
JAFは、ドライバーも子どもの視野が狭いことを認識し、危険を予測した運転を心がけてほしいと呼びかけています。