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【奮闘】あか牛を肥育し阿蘇の草原を守る「思うように牧草を食べない…」熊本の高校生の取り組み

2025年3月6日 19:09

■髙林誠士郎さん(3年生)
「(7月の)目標体重が620キロなんですけれど、それに全然到達していない」

エサを選び食いして牧草を食べてくれず、体重が減る日が出てきました。そこで、今まで与えていたものと違う種類の牧草を取り寄せることに。なつきは食べてくれるのか…。

■髙林誠士郎さん
「前の野草よりはまだマシぐらい。口に含む量が少ないので、思ったより食いつきが悪い」

■吉永憲生教諭
「今まで食べたことない草が入ってるかもしれない。そういうのが一つの原因かもしれないね。そういうのを見ていきながら、やっていきながらじゃないと、わからないから継続してやっていきましょう」
■髙林誠士郎さん
「なつき、頑張れ、太ってくれ」

その後も、食べやすいように牧草を細かく切って与えるなど、約半年間、試行錯誤を続けました。

それから7か月。
■吉永憲生教諭
「本人たちの頑張りからするとちょっと残念なんですが、今年度(の出荷)は難しいと」

なつきの体重が思うように増えず、12月の時点での体重は578キロ。目標の725キロには届かず出荷を見送ることになりました。

■髙林誠士郎さん
「(飼っていたのが)小さな檻というか部屋だったので、やはり運動もそんなにできないし、お腹が空かないし」

■犬飼一騎さん
「目標体重に届かなかったっていう悔しさもあるけど、愛情もあるので、そういう意味では少し良かったなってホッとしているところもあったり、ちょっと複雑な気持ちです」

1年半かけて育てた牛を食べるはずだった試食会学校関係者や熊本県職員も集まりました。この日、プロのシェフに調理してもらったのは、高校で出産のために育てていた別のあか牛です。

このあか牛も、最後の半年間は阿蘇の牧草を食べて育てました。目標には届かなかったプロジェクト。それでも、大人たちは。

■草主体でのあか牛肥育に取り組む 服部法文さん
「地元にある草で、地元のあか牛を何とかお肉まで持っていこうという取り組みをされたということで、すごく感激しています」

■antica locanda MIYAMOTO 宮本けんしんシェフ
「熊本でしかできないことなので、チャレンジしてくれたことにとても感謝しています。本当にありがとうございます」
■髙林誠士郎さんと犬飼一騎さん
「ありがとうございました」
■antica locanda MIYAMOTO 宮本けんしんシェフ
「楽しく料理が作れる牛でした」

■髙林誠士郎さん
「苦労した反面、楽しかったし、いろんな他の知識とかも阿蘇の現状とかも知ることができました。いい経験になったなと思います」

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