能登で守り継がれる「のとキリシマツツジ」 震災耐えた“深紅の花” まもなく見ごろに
奥能登を鮮やかな赤で彩るのとキリシマツツジが咲き始めています。去年は地震で中止となった個人の庭の一般公開も再開されるということです。
「このあたりがきれいかな。(Q. 何分咲きですか?) 3~4分というところかな」
のとキリシマツツジ連絡協議会で事務局長を務める能登町の今正広さん。
今さんは、自宅の庭で10種類、約120本ののとキリシマツツジを栽培しています。
奥能登で4月中旬から5月中旬に深紅の花を咲かせ、これまで個人の庭などを公開するオープンガーデンが行われていましたが…
去年は地震で中止となり、今さんの庭でも、石垣が崩れるなどの被害を受けました。
のとキリシマツツジ連絡協議会・今 正広 さん:
「石垣を見たらびっくりしましたね。ここから道路が40センチぐらい下がってましたし」
いくつかのツツジも被害を受けましたが、また多くの人に見てもらえればと手入れを続け、石垣も今月、復旧したということです。
のとキリシマツツジ連絡協議会・今 正広 さん:
「今まで100年、200年守られてきた木ですので、大切に残していかなければだめなもんだと思っています」
こうした中、地震前に比べて公開する庭は減ったものの、オープンガーデンが4月中旬から5月中旬までで実施されることになりました。
のとキリシマツツジ連絡協議会・今 正広 さん:
「真っ赤な花から受ける感動は必ずあると思うので、そのときは災害のことをみんな忘れてくれると思いますから、そしてそれで元気をつけてもらえたらいいなと思います」
今さんの庭では、今週末に見ごろを迎えるということです。