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増加する「子どもの近視」小学生の約4割が視力1.0未満で過去最多…進行防ぐためにできること

2025年5月15日 17:00
増加する「子どもの近視」小学生の約4割が視力1.0未満で過去最多…進行防ぐためにできること

子どもの視力に関する文科省の調査で、昨年度、視力が1.0未満の子どもの割合は、小学生で36.84%、中学生で60.61%、高校生で71.06%といずれも過去最多となりました。

スマホやタブレットなど、近くのものを見る時間が長くなっていることが要因のひとつとされています。子どもたちの視力低下を食い止めるために何ができるのか、取材しました。

松山市の川上さん一家です。小学1年生の華穂ちゃんが真剣な表情で見つめているのは…タブレット。Youtubeに、アプリゲームに夢中です。

お兄ちゃんの晃慶君(小2)は、パソコンでゲームの解説動画を流しながら手元のゲーム機でプレイをしています。

没頭するうちに2人とも無意識に顔が画面に近づいてしまい…

母・さゆりさん:
「華穂ちゃん、近くない?目が近かったら目悪くなるんだよ。言ってるよね」

華穂ちゃん:
「分かった…」

部屋には兄妹3人分のタイマーを置いて、それぞれがゲーム機やタブレットで遊ぶのは1日1時間以内と決めています。

母・さゆりさん:
「私も主人も目が悪くて、でも小さい時からこういうものは無かったし、外で遊んだりすることが多かったので、まだ早い段階からは視力が悪くなってなかったなとは思うんですけど、進みが早いんじゃないかなっていう不安もありますね」

成長過程で進行しやすい「近視」“低年齢化”が課題に

そもそも近視はどのようにして起きるのか?通常、眼球はきれいな丸い形をしていて、外から入ってきた光が屈折し、網膜の上でピントが合うことでくっきりと物が見えます。

しかし近視は、成長の過程で眼球が前後に伸び過ぎた状態に。網膜でピントが合わなくなり遠くのものがはっきりと見えなくなるのです。

松山市内のクリニックの岡本茂樹院長は近年、近視の“低年齢化”が進み、6歳未満で発症するケースも増えていると指摘します。

岡本眼科クリニック 岡本茂樹院長:
「近視の進行が止まるのが大体18歳から20歳ぐらい。近視である期間が長ければ長いほど、近視がその間に進む可能性があり、進む度数が大きくなる」

さらに近視は、将来緑内障や網膜はくりなど、近視以外の目の病気にかかるリスクが高くなります。

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