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布団から抜け出せないコツメカワウソに…ゾウはオイルで保湿!?春を心待ちにするとべZOOの動物たち

2025年2月27日 17:00
布団から抜け出せないコツメカワウソに…ゾウはオイルで保湿!?春を心待ちにするとべZOOの動物たち

CH.ZOOです。今回のテーマは動物たちも待ち遠しい「春よ来い!」布団から抜け出せない…保湿しないとあかぎれが…人間にもよくある冬のお悩みですが、同じような動物たちもいるんです。

最強で最長の寒波が到来したこの冬…寒い方が嬉しい!という動物もいますが…春を心待ちにしている動物もたくさんいるんです。

青木アナ:
「真冬のような寒さが続いていますけど、コツメカワウソたちの様子はどうですか?」
コツメカワウソ担当 髙田優キーパー:
「元々東南アジアの動物ですので、 寒いのは苦手なところはかなりあるので、やっぱりここ最近はかなり外もなかなか 出たがらないっていうことが多いですね」

青木アナ:
「今は日向ぼっこしてるんですかね?」
髙田キーパー:
「日当たりが良い時間帯はこうやってリラックスしたりしながら過ごしてはいますね」

青木アナ:
「特に寒い朝はどうですか?」
髙田キーパー:
「部屋の中に毛布代わりに我々のユニフォームの古着を入れたりしてあげているんですけれども、それにくるまって顔だけだしているようなことが多いですね」

ぬくぬくの中で幸せそうな寝顔…。お、目が覚めて出てきてくれるか!と、思いきや。頑なに顔しか出さない…寒がりさん。出たくない気持ち、分かるよ…。寒い日は、活動を始める時間が夏よりも1時間ほど遅くなるそうです。

一方、キーパーさんは。

青木アナ:
「朝、得意ですか?」
髙田キーパー:
「僕も苦手ですけど、彼らが待っているので頑張って布団から出るようにはしております」

暖かい朝を心待ちにする、コツメカワウソと髙田キーパーでした。

力は強いけど、寒さには弱いんです…

アフリカゾウ担当 濱田純基キーパー:
「アフリカゾウ、暖かい地域に住んでいますので、日本の寒さは特に苦手です。特徴的な大きな耳っていうのは 体の熱を逃がすためにあります。あと体のシワシワですね。表面積を大きくしてそれも熱を外に逃がしやすくするという構造をしていますので、特に冬の寒さはゾウにとっては堪える時期です」

寒い冬にゾウたちに欠かせないというのがお湯。給湯器で沸かしたお湯を、3頭で1日に100Lほど飲むこともあるんだとか。

お湯は飲んで体をぽかぽかさせるだけでなく…

濱田キーパー:
「週に1回、血液検査をしています。耳の裏の血管から 採るんですが、寒い日はその耳の裏の血管が収縮してうまく血を採ることができないんですね」

お湯のシャワーを耳に当てて温めることで、寒さで収縮した血管が拡張され、採血しやすくなるそうです。

さらに、お湯以外にも冬場の必須アイテムがあるんです。

濱田キーパー:
「お母さんの耳を見てもらったら分かるんですけど、耳のふちが黒くなっていると思います」
青木アナ:
「耳の下の方が黒くなってますね」
濱田キーパー:
「あれは自然になってるわけじゃなくて、オリーブオイルを塗ってあげてます」
青木アナ:
「オリーブオイルを塗っているんですか?保湿で?」
濱田キーパー:
「保湿です。オリーブオイルは体に安全ですし、比較的安く手に入りますので。しかも塗りやすいというメリットがあるので、オリーブオイルを使っています」

お肌の“乾燥”はゾウにとっても大敵。耳のあかぎれやしもやけ、足の爪のささくれ対策に、オリーブオイルを刷毛で塗って保湿します。あの手この手で、寒い冬も健康を保っているんですね。

寒波が来るとヒヤヒヤします…

青木アナ:
「スネークハウスは暖かいですよね」
スネークハウス担当 北本圭一キーパー:
「爬虫類は温度管理がとても重要なのでボイラーなどを効かせて常に暖かくなるようにしています」

動物ごとに温度管理されているスネークハウス。去年、四国の動物園で初めて飼育を始めたというチュウゴクワニトカゲの隣には…

青木アナ:
「え、アルマジロトカゲ、ギザギザしていて特徴的ですねフォルムが」
北本キーパー:
「南アフリカに生息しているトカゲなんですけれども、1頭数十万とか100万とか言われている、とても高いトカゲです」
青木アナ:
「100万することもあるんですか!?寒さが吹き飛ぶ驚きですね」
北本キーパー:
「こういう姿がすごく人気があるっていうところが大きいですね」
青木アナ:
「そうなんですね。たしかに恐竜みたいでかっこいいですね。そもそもトカゲって色んな種類がいるんですか?」
北本キーパー:
「世界中で4500種類ぐらい」

その中でも、アルマジロトカゲはペットとしても特に人気なんだそうです。

北本キーパー:
「こちらのバスキングスポットだけ、40度前後になるように調整しています。紫外線ライトとレフ球(保温球)で温めているので、体を温めつつ、 紫外線も浴びてもらう、日光浴のような場所です」

トカゲたち、実は1月から3週間ほど意図的に温度を下げて疑似的に冬眠させる「クーリング」を終え、今月目覚めたばかり。

北本キーパー:
「生理的なリズムを調整して、健康な状態にしてあげるっていうのがまず一つ。春になったら繁殖行動を起こしてっていうようなこと」

キーパーさんの温度調節でひと足先に、春を満喫中のトカゲたちでした。

ベビーは巣箱の中…

先月上旬、とべ動物園でフンボルトペンギンのヒナが孵化し、現在3羽が順調に成長中!

髙田キーパー:
「こちらから見て正面の、お父さんかお母さんがいる巣箱に一番最初に生まれた子がいますね」
青木アナ:
「あの中にヒナがいるんですね。どのくらいのタイミングで出てくるんですか?」
髙田キーパー:
「予定としては4月くらい春先には出てくるかな」

それぞれの巣箱で、大切に育てられているフンボルトペンギンの赤ちゃん。桜が咲くころ、ふわふわの毛並みで愛らしい姿を見せてくれる日が楽しみですね。

愛媛にとっても、とべ動物園にとっても、待ち望んでいた春がすぐそこまで来ています。

最終更新日:2025年2月27日 17:00
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