海ごみ問題考えるきっかけに!?南の島から流れ着くレアな“植物のタネ”を探して
日本一細長い佐田岬半島で見つけた「サガリバナ」に「ゴバンノアシ」。大人たちが夢中になるナゾの宝さがしには、海の環境問題を考えてほしいというアツい思いが込められていました。
愛媛の西の端、伊方町の佐田岬半島ミュージアムで…
髙嶋賢二館長:
「そっちの目線で歩いたことないな」
長岡傳之さん
「そうやなあ」
古田耕治さん
「大久よりは塩成のほうがいいかもしれん」
なにやら、打ち合わせをする3人の男性。ミュージアムの髙嶋賢二館長と地域のサポーター組織「佐田岬みつけ隊」の長岡さん、古田さんです。
車に乗り込んで向かったのは、ミュージアムから10分ほど離れた宇和海に面する塩成地区です。
高島館長:「なんかある?早速?」
長岡さん:「これ何?」
高島館長:「あ、すごいね。え?これ…サガリバナや!網あみの」
古田さん:「ぽいね」
高島館長:「すごい!マジで!?おめでとうございます。ホンマっすか、初めて見た」
いきなりテンション爆上がりのおじさん3人組!…で、何を見つけたんですか?
高嶋館長:
「サガリバナって南の方の。この辺で見たことないなと思ってたら、いきなり見つけてくれた。すごい、多分きっとそうだと思う。後で確認するけど」
日本では、奄美大島から南にしか自生していない亜熱帯植物「サガリバナ」とみられる5センチほどのタネ。本物なら、佐田岬半島では初確認です。
さらに、熱帯のマングローブなどに生育する「ゴバンノアシ」のタネも!そう、皆さんは、半島に流れ着いた珍しい“植物のタネ探し”に夢中なんです。
佐田岬半島ミュージアム 髙嶋賢二館長:
「本当にここ(佐田岬半島)はたくさん見つかる。黒潮がダーッと上がってきて、豊後水道に入って受け止めるのがこの半島なんで」
全長およそ50キロにも及ぶ日本一細長い佐田岬半島。その浜辺には、南の海から黒潮に乗って様々なタネが流れ着くといいます。
髙嶋館長:
「南風がずっと吹いてる夏場とか、台風を越えた後が一番見つかりやすい。これから(がシーズン)」
遠くは、東南アジアやオーストラリアに生える植物のタネが見つかることも。