和紙づくりがさかんな市川三郷町で29日、恒例の凧上げまつりが開かれました。

　南アルプス市で30年以上続いた祭りを受け継いだもので、今年も甲州凧が大空を舞いました。

　祭りは6年前に幕を下ろした南アルプス市の凧揚げ祭りを惜しむ甲州凧の愛好会が引き継いだもので、今年で3回目です。

吉岡キャスター
「甲州凧の特徴は遠くから見ても分かる美しい図柄で、甲府盆地の強風にも耐えられるように、骨組は太く作られています」

　風に恵まれた絶好の凧揚げ日和の中、全国から集まった約50人の凧が空高く舞い上がりました。

　祭りにはパーキンソン病と戦いながら甲州凧の伝統を守る、松田賢貞さんも参加しました。

甲州凧愛好家 松田賢貞さん
「（凧糸を）引っ張ってみれば分わかるけど、この重さ、素晴らしいです。凧揚げが出来て楽しいし復活してくれてありがたい」

　愛好家の熱意で復活した凧上げまつり。主催者は甲州凧と和紙づくりの伝統を伝えていきたいと話しています。