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やぶさめ・火渡り・お焚き上げ 各地で伝統の祭り GWでにぎわう 山梨

2025年4月29日 20:14
やぶさめ・火渡り・お焚き上げ 各地で伝統の祭り GWでにぎわう 山梨

 29日は山梨県内各地で伝統の祭りが行われ、ゴールデンウィークを楽しむ多くの人でにぎわいました。

 富士河口湖町の冨士御室浅間神社の流鏑馬は、甲斐源氏の始祖・新羅三郎義光が後三年の役の戦勝祝いとして始めたと伝えられ、900年以上の歴史があるといわれています。

 時折吹く強い風の中、約120メートルの馬場を射手が5頭の馬を全速で走らせながら、次々に矢を放ちました。

 長い弓は風の中では構えることも難しいといいますが、的に矢が当たると、観客からは大きな歓声が上がっていました。

 甲州市の放光寺では、「大黒天祈願祭」が開かれました。

 境内で山伏姿の僧侶らが煩悩や厄を焼き払うとされるお焚き上げを行い、多くの参拝者が手を合わせました。

 焚き上げの後には、火がくすぶる炭の上を裸足で駆け渡る火渡りの荒行が行われ、家族の健康などを祈る多くの参拝者が後に続いていました。

 富士吉田市の吉田胎内神社では、かつての富士山信仰の姿を伝える「胎内祭」が行われました。

 吉田胎内は噴火でできた溶岩洞穴で、富士講信者が祈りの対象にしてきた世界文化遺産富士山の構成資産の一つです。

 また富士講の信者による伝統的なお焚き上げも行われ、健康などを願う参加者が長い列を作っていました。

 祭りを主催する冨士山北口御師団は「富士山信仰の伝統を大切につないでいきたい」と話していました。

最終更新日:2025年4月29日 20:14
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