政倫審 裏金事件めぐり…旧安倍派の衆参議員ら52人の審査終了

自民党の派閥のいわゆる裏金事件をめぐり18日、参議院の政治倫理審査会が開かれ、体調不良を理由に審査が先延ばしになり、最後の1人となっていた旧安倍派の山崎正昭元議長が出席しました。
山崎氏は、「パーティー券のノルマがあることは知っていたが、キックバックされていたことは知らなかった」「議長まで務めさせていただきながら、長年にわたる有権者の皆様方の信頼に背くことになったことは、私の政治生活生涯の痛恨の極みだ」と陳謝しました。
衆参それぞれに設置されている政治倫理審査会ですが、裏金事件をめぐり参議院では史上初めて、衆議院では2009年以来、15年ぶりに審査が行われました。
出席したのはあわせて52人で、不記載のあった旧安倍派と旧二階派の議員のほか、岸田前首相が現職の首相として初めて出席しました。
ただ、審査の中で旧安倍派でキックバックの仕組みがいつから始まったのかや、いったん中止されたキックバックが再開した経緯については明らかになりませんでした。
衆参の政倫審は規程で、弁明した議員に政治的道義的責任があると認めた時は「一定期間の登院自粛の勧告」などが行えると定めていて、今後は勧告を出すかどうかが焦点となります。