アメリカのトランプ政権との関税協議で、日本政府がアメリカ産のコメの輸入を拡大する案を示すことを検討していることがわかりました。

これは複数の政府関係者が明らかにしたことで、次回の赤沢経済再生担当大臣とベッセント財務長官との閣僚協議で日本側はアメリカ産のコメの輸入を拡大する案を示すことを検討しているということです。

複数の政府関係者が「コメの輸入拡大はカードの1つになる」と話しています。政府内では「ミニマムアクセス」と呼ばれる無関税の輸入枠を拡大する案が浮上していて、ある政府関係者は「トランプ大統領の優先順位が高い項目なので検討している」と話しています。

別の政府関係者は「国内のコメ価格高騰への対策にもなり、理解を得やすい」と指摘しています。一方で夏に参議院選挙を控え自民党の支持基盤である農家からの反発は必至とみられ、政府は慎重に検討を進める考えです。