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支持率2割台に 鳩山首相「踏ん張り時だ」

2010年4月12日 15:36
支持率2割台に 鳩山首相「踏ん張り時だ」

 9~11日に行われたNNNの世論調査で、鳩山内閣の支持率は28.6%と先月より7.6ポイント下落し、初めて3割を割り込んだ。これについて、鳩山首相は12日朝、「ここはある意味で一番、国民のために踏ん張り時だと思っている。一番大事なことは、国民のために政治。しっかりとやっている姿を、まだ必ずしも見せきれていないと思っている」と述べ、あくまで強気の姿勢を強調した。

 世論調査では、5月末までにアメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設先を決められなかった場合、鳩山首相は「辞任する必要がある」と答えた人は49.7%で、「辞任の必要がない」を上回った。しかし、すでに5月中の新たな移設先の決定はほぼ絶望的な状況で、民主党内には「このまま行けば、内閣総辞職もある」との声も出ている。

 一方、自民党・谷垣総裁は12日午前、「(Q内閣支持率について)失望感が表れているのではないかなと。責任をちっとも取らない内閣だなと。『政治とカネ』の問題もあるし、マニフェスト違反のような問題もあるし、責任が明確ではない」と述べた。

 鳩山首相は12日昼、核安全保障サミットに出席するため、アメリカへ出発した。これに先だち、記者団に対し、普天間基地移設問題の5月末の決着に向け、オバマ大統領に協力を要請する考えを明らかにした。土俵際から苦境を打開できるかどうか、重大な分岐点となりそうだ。

NNN電話世論調査
 【全国有権者】2105人
 【回答率】53.0%
 http://www.ntv.co.jp/yoron/