日テレNEWS
政治
2010年6月30日 1:06

“消費税”で首相トーンダウン 擁護の声も

“消費税”で首相トーンダウン 擁護の声も
(c)NNN

 菅首相は17日、記者会見で突然、消費税増税に触れた。民主党内からは「選挙が戦えない」と批判的な声も上がり、消費税発言は次第にトーンダウンしている。このような中、野田財務相が29日、「1ミリたりとも後退していない」と述べるなど、菅首相を擁護する声も出ている。

 菅首相は17日、「自民党が(消費税率)10%と案を出しているが、私どもも一つの参考とさせていただきたい」と述べた。また、21日には「まさに公約ととらえていただいて結構です」と述べている。しかし、現地時間26日、G8(=主要8か国)首脳会議(サミット)とG20(=20か国・地域)首脳会議(金融サミット)出席のため訪れたカナダでは「消費税を含む税制改革の議論を呼びかけるところまでが私の提案だ」と述べ、発言をトーンダウンさせた。

 これに対し、自民党・谷垣総裁は29日、「(菅首相が)サミットへ行っておっしゃったことは『消費税をやるというのは自分の公約ではない』。今度はこうおっしゃったんです。トップリーダーがぐらぐらするようじゃ、とてもやっていられない」と批判した。

 参議院議員選挙向けの民主党のビラには、公示日の24日から配布されているものには「消費税」と書かれているが、その後に作成されたものには書かれていない。その理由について、民主党関係者は「公約の詳細版と簡易版とを分けたもので、意図はない」と説明している。

 こうした中、民主党・小沢前幹事長は28日、選挙運動で訪れた愛媛・今治市で「政権を取った(鳩山)内閣で『(消費税率は)4年は上げない』って言ったんですから、菅首相がどういう考えで消費税ということを考えているか、ちょっと私にはわかりませんけれども、私個人としては、皆さんとした約束はどんなことがあっても守るべきだと、そう思っております」と述べ、菅首相を公然と批判した。また、去年の総選挙のマニフェストを一部見直したことについては「高速道路無料化、子ども手当、(農業の戸別)所得補償制度-『政権を取ったら金がないからできません』なんて、そんなバカなことがあるかと」と苦言を呈した。

 これに対し、民主党幹部や閣僚からは擁護する声が上がっている。民主党・枝野幹事長は29日夜、「小沢幹事長時代に暫定税率についてマニフェストで約束したことを、部分的に事実上手直しをしたということを、もうお忘れになっているのかなと」と述べた。また、野田財務相は「あくまで税制改正は次の総選挙で問うという姿勢は変わっていない。かなり誤解して発言している方もいるかもしれない。マニフェストの文章通りに進んできている。1ミリたりとも後退していない」と語った。