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政治
2010年11月15日 2:19

APEC、首脳宣言を採択し閉幕 記者報告

APEC、首脳宣言を採択し閉幕 記者報告
(c)NNN

 横浜市で開かれていたアジア太平洋経済協力会議(=APEC)は14日、APEC地域の自由貿易圏の実現を目指すなどとした首脳宣言「横浜ビジョン」を採択し、閉幕した。政治部・野口敦史記者が報告する。

 「横浜ビジョン」では、将来のアジア太平洋自由貿易圏(=FTAAP)の実現に向けて具体的な手段を取ると明記し、議長を務めた菅首相は成果を強調した。しかし、その枠組みをめぐってアメリカと中国などの主導権争いは激しく、いつまでに実現させるのかや具体的な道のりを描くには至らなかった。

 APEC閉幕後、菅首相は、日本が自由貿易圏に参加する強い決意を表明した。しかし、国内の反対派をどのように説得するのか、重い課題が残ったままだ。

 最大の焦点だった日中首脳会談で、菅首相は胡錦濤国家主席に対し、「沖縄・尖閣諸島は日本固有の領土だ」と伝えたことを明らかにした。一方で日中両国は、関係改善の方向性では合意したが、中国側から具体的に引き出したものは何もなかった。自民党・谷垣総裁は「まあ、とりあえず、とりあえず会ったという印象が強い。今回は本当の入り口の入り口じゃないかと思います」と話した。

 また、日露首脳会談では、メドベージェフ大統領が経済連携を優先したい考えを示し、領土問題解決の糸口はつかめないままとなった。

 このAPEC期間中に、自由貿易圏への参加、中国・ロシアとの2国間関係など、その難しさがあらためて浮き彫りになった。外交の立て直しにはまだまだ険しい道が続きそうだ。