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政治
2011年5月2日 13:55

菅首相、辞任の内閣官房参与を面識なく任命

菅首相、辞任の内閣官房参与を面識なく任命
(c)NNN

 2日の参議院予算委員会で、福島第一原発事故への政府の対応を批判して内閣官房参与を辞任した東京大学大学院・小佐古敏荘教授について、菅直人首相が、本人とは面識がないまま任命していたことが明らかになった。

 内閣官房参与は、東日本大震災後は総勢15人にも上り、多すぎるとの指摘が出ていた。野党側は、首相の資質にかかわる問題だと批判を強めている。

 自民党・林芳正政調会長代理が「任命する時に会って、いろいろと話をしたのか、小佐古さんと」と追及したのに対し、菅首相は「私自身、小佐古先生とは、特にそれ以前には面識はありませんで、大変この分野で高い知見をお持ちの方だと推薦された方の見方を私なりに尊重して任命した」と答えた。これに対して、林政調会長代理は「5分でも本人と会ってから任命すべきだった」と批判した。

 一方、菅首相は、定期点検のため停止中の浜岡原発3号機の運転再開については「本当に国民に安心してもらえるか、しっかり見極めて判断しなければならない」と慎重な姿勢を示した。

 また、社民党・福島瑞穂党首が、福島第一原発の原子炉圧力容器に海水を注入する指示を出した時間についてただしたが、「東京電力」の清水正孝社長は明確な答弁ができず、審議が一時中断した。福島党首は「海水注入が遅れたから事故が広がった」と厳しく批判している。

 委員会ではこの後、東日本大震災の復旧に向けた11年度第1次補正予算案が全会一致で可決された。午後の参議院本会議で可決され、成立する運び。