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政治
2011年8月27日 19:38

民主党代表選 5候補が共同会見、主張は…

民主党代表選 5候補が共同会見、主張は…
(c)NNN

 民主党代表選挙が27日、告示された。立候補したのは届け出順に前原誠司前外相、馬淵澄夫前国交相、海江田万里経産相、野田佳彦財務相、鹿野道彦農水相の5人。5人は27日午後、日本記者クラブ主催の共同記者会見に臨み、論戦を繰り広げた。選挙戦は1人の候補が過半数を制することが難しいという見方が強まっているせいか、主要な政策テーマについて、他の候補の主張を意識した言い方が目立った。

 前原氏「日本を元気にしていくには、経済の成長を全面的にやっていくしかない。その果実を様々な行政サービスに充てていく。何よりも(東日本大)震災復興に充てていく。そのことが大事だと思っている」

 馬淵氏「最も重視しなければならないのは、景気回復。この経済の強化について、全力で取り組みたいと考えている。国家の危機管理能力の強化、これは世代にまたがった復興を実現するということ」

 海江田氏「福島(第一原子力発電所)の事故に関しては、その責任者だった。本当に修羅場と言われるような事態もくぐり抜けてきた。多くの批判があるということは承知をしておりますが、私だからこそやらなければいけない仕事があるという思いを大変強くしている」

 野田氏「一番やらなければいけないことは、成長と財政再建の両立です。成長なくして財政再建なし。財政再建なくして経済成長なし」

 鹿野氏「野党と話し合っていかなければならない。同じ土俵の中で、この問題を一つ一つ解決していかなくてはならない。そのことを思うと、民主党は今こそ一つにならなくてはならない。一つになるためには、私のような者でも役に立たせていただきたい」

 東日本大震災からの復興に充てる費用のため、野田氏が増税が必要だとの考えをあらためて強調した一方、他の候補者は現時点での増税に慎重で、建設国債などでの対応を主張した。

 野党との「大連立」については、前原氏が「代表になったら呼びかけたい」と積極的な姿勢を示して野田氏と歩調を合わせ、他の候補者らと一線を画した。しかし、原発政策やマニフェストの見直しなどについては、党内の幅広い支持を得ることを意識してか、5人の発言に際立った違いは見られなかった。

 なお、前原氏は共同会見に先立ち、これまで明らかになった分を合わせて、去年までの6年間に在日外国人や在日外国人が代表を務める法人から、5件で59万円の献金を受けていたことを明らかにした。しかし、いずれも前原氏自身は献金の事実や相手が外国人であることを知らなかったと話した上で、「すでに返還している」などとして、問題は解決済みとの認識を示した。

 選挙戦は、党内最大勢力を誇る小沢元代表が支持を表明した海江田氏が基礎票では優位とみられているが、情勢は混沌(こんとん)としている。

 海江田氏は27日の会見で、小沢氏の党員資格停止処分を解除し、要職に起用する可能性を問われたのに対し、否定しなかった。

 5人が立候補したことで、29日の1回目の投票では誰も過半数を獲得できず、上位2人の決選投票で決まるという見方が出ている。このため、前原・野田両氏は、小沢氏に距離を置く勢力として連携を模索することになりそうだ。

 一方、鹿野氏と馬淵氏は中間的な立場として、投票態度を決めていない議員に党内融和を訴える戦略だ。

 29日の投票に向け、各候補の票の取り込みが本格化する。