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鉢呂経産相、今夜にも野田首相に説明へ

2011年9月10日 19:43
鉢呂経産相、今夜にも野田首相に説明へ

 鉢呂経産相が福島第一原子力発電所周辺を視察した8日夜に報道陣に防災服をつけるようなしぐさなどをした問題で、鉢呂経産相は10日午後、記者団に「今日中には首相にお会いしたい」と述べ、経緯などについて10日夜にも野田首相に説明したい考え。

 鉢呂経産相は9日の閣議後の記者会見で、福島第一原子力発電所の周辺地域を「死の町」と表現したことで、自民党など野党から批判を受け、発言を撤回し、謝罪した。また、現地を視察した8日夜には報道陣に対し、防災服をつけるようなしぐさをし、「放射能をつけた」との趣旨の発言をしたと報道されている。

 鉢呂経産相のこうした言動に対し、野党・自民党からは「辞任すべきとの厳しい声」が上がっている。石原幹事長は10日、「万死に値する。任命した野田首相の責任も国会で追及していかなければならない」と述べた。

 一方、民主党幹部は「福島第一原発の視察から帰った際のプライベートでの発言だ。いちいち揚げ足をとられていたら、口もきけなくなる」と辞任の必要はないとの考えを示した。また、前原政調会長は「(放射能をつけたとの趣旨の)発言が事実だとすると、大変ゆゆしき問題だと思います。しっかりと真意を説明いただきたい」と述べている。

 こうした問題を受けて、東日本大震災で被災した宮城・気仙沼市を視察している野田首相は10日、現地で記者団に対し、「実際に本人によくその真意を確かめさせていただきたいと思いますので、直接会う機会をなるべく早くとりたいと思います」と述べ、鉢呂経産相に直接会って真意を確認したいとの考えを示した。また、自らの任命責任について問われると、「まずは確認からだ。そこが前提だ」と述べた。

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