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政治
2012年2月27日 18:59

首相が沖縄訪問 移設めぐる溝埋まらず

首相が沖縄訪問 移設めぐる溝埋まらず
(c)NNN

 野田首相は27日、沖縄・仲井真県知事と沖縄県庁で会談した。沖縄振興策やアメリカ軍の再編計画見直しについて沖縄県側が評価する一方、普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設をめぐる溝は埋まらなかった。現地から、政治部・近野宏明記者が報告する。

 普天間基地の沖縄・名護市辺野古への移転が「唯一有効な方法である」とする野田首相に対し、仲井真知事は、あらためて県外移設を求めた上で、移設先をめぐる政府の方針転換について説明を求めた。

 野田首相の説明に対し、仲井真知事は「納得がいく説明というには今ひとつ、今ふたつだ」と述べている。一方で、沖縄振興策や、基地移設と海兵隊移転を切り離して負担軽減を先行させる政府の方針については、「ぜひ進めてください」と期待感を示した。

 野田首相は会談後、普天間基地や、返還された軍用地の跡地利用の状況なども視察した。その上で、午後5時から記者会見を行った。

 野田首相「沖縄の皆さまに大変なご負担をかけていることを実感することができた。しっかりと具体的に基地・土地の返還を進めなければいけないと強く感じた」

 野田首相は「私なりのスタートラインに立った」と述べ、問題解決への意欲を示した。

 野田首相は今回の訪問で多くの戦跡や基地を巡ることで、沖縄へ寄り添う思いを示した。しかし、肝心の名護市辺野古の視察は上空からのみだった。また、丸2日間の滞在中、一般の県民と直接話す場を持たないまま沖縄を後にする。

 名護市・稲嶺市長「(辺野古に)来にくいんでしょうね。(ヘリ視察は)来なかったら来なかったで非難されるということで、一応見ておこうということじゃないか」

 野田首相の視察先では、「我々県民にも自分の言葉で直接訴えてほしかった」という声も聞かれた。

 野田首相は「今後は県とコミュニケーションを取りながら進める」と述べたが、基地問題で沖縄の信頼を取り戻すには息の長い取り組みが課題となる。