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首相年頭所感、新しい国づくりへの一歩を

2014年1月1日 1:28

 安倍首相は1日、年頭にあたって所感を発表し、「日本の『新しい国づくり』に向けて、大きな一歩を踏み出すべき時だ」と国民に呼びかけた。

 安倍首相は「(東日本)大震災から3度目の元旦となる本日も、避難生活の中で迎える方がまだまだ、いらっしゃいます。住宅再建を進め、次の元旦こそは出来るだけ多くの方に、新たな住まいで迎えていただきたい。東京電力福島第一原発の廃炉・汚染水対策を着実に進め、原発事故により避難生活を余儀なくされている福島の皆さんにも、一日も早く普通の生活に戻っていただきたい」と述べている。

 また、経済については「20年近くにわたってこびりついた『デフレ』からの脱却はいまだ道半ば」とした上で、「景気回復の実感を、中小企業・小規模事業者の皆さんをはじめ、全国津々浦々にまで、必ずやお届けしてまいります」と決意を示した。

 外交・安全保障分野では「内向きな発想では、もはや日本の平和を守ることはできません。世界の平和と安定に積極的な役割を果たす『積極的平和主義』こそが、我が国が背負うべき『21世紀の看板』である」と強調している。

 憲法については「制定から68年になろうとする今、時代の変化を捉えた改正に向けて、国民的な議論をさらに深めていくべき」と、改正に向けて議論を加速させていく考えを示した。

 その上で「日本の『新しい国づくり』に向けて、大きな一歩を踏み出すべき時だ」「私は国民の皆さんと共であれば、いかなる困難も乗り越えられる」と訴えている。