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原子力協定承認案、衆院本会議で可決

2014年4月4日 15:25
原子力協定承認案、衆院本会議で可決

 トルコとUAE(=アラブ首長国連邦)への原子力発電所の輸出を可能にする原子力協定の承認案が4日、衆議院本会議で可決された。採決では、与野党から党の方針に反する議員が出た。

 協定は、日本の原発をトルコやUAEに輸出できるようにするもので、自民、公明両党と民主党などの賛成多数で可決され、参議院に送られた。採決では脱原発を主張する菅元首相が体調不良を理由に欠席するなど、数人の民主党議員が欠席や退席をした。

 退席した民主党・生方幸夫議員「日本国内でも極めて問題があるものを、無責任に海外に輸出するということには賛同しかねる」

 退席した民主党・近藤昭一議員「民主党が決めた原子力2030年代ゼロということから考えても、反対だということで意見を言ってきた。私はとても賛意できないので棄権した」

 また、日本維新の会では、「反対」という党の方針に異論を唱えていた石原共同代表が「胸の打撲」を理由に欠席した。与党・自民党からも政府のエネルギー政策に批判的な秋本真利議員が体調不良を理由に退席した。