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西川農水相が辞任 後任に林前農水相

2015年2月24日 3:18
西川農水相が辞任 後任に林前農水相

 政治資金規正法に違反する疑いのある献金を受けていた問題などを巡り、西川農林水産相が23日、辞任した。第三次安倍内閣発足から2か月で初めての閣僚辞任となった。

 西川農水相は、自らの政党支部が国の補助金を受けた会社から政治資金規正法で禁じられている期間に政治献金を受けていたことなどを指摘されていた。これに対して「補助金を受けたことを知らなかった。すでに返金していて違法性はない」などと説明していたが、野党側は西川農水相がこの会社の顧問を務めていたことなどをさらに追及していた。

 こうした中、西川農水相は国会審議への影響を避けたいなどとして23日夕方、安倍首相に辞表を提出し、受理された。

 西川農水相「私がいくら説明しても、分からない人は分からない。こういうことで私は農水大臣を辞任するように辞表を提出した」
 安倍首相「このような形で急な辞任となってしまった。任命責任は私にあるわけなので、国民のみなさんにおわび申し上げたい」

 後任には、国会審議への影響を最小限に抑えるため前の農水相・林芳正氏を起用したが、野党側は「新たな閣僚に質問する環境整備の時間が必要だ」などとして、24日の審議には応じない姿勢。

 民主党・枝野幹事長「とてもきょうのあす、審議ができるような状況ではないと」

 野党側はまた、西川氏を擁護してきた安倍首相の責任も厳しく追及する構えで、今後の予算審議に遅れが出るのは避けられない情勢。