甘利氏“疑惑”への民主党追及に首相が反論
3日の衆議院予算委員会で、民主党の岡田代表は甘利前経済再生相の疑惑をめぐり安倍内閣の政策が政治献金で影響を受けたことはないのかただした。
岡田代表の追及に対して安倍首相は、政治献金によって政策が影響されたことはないと語気を強めて反論した。
岡田代表「(甘利氏は)アベノミクスの司令塔として、そしてTPPの交渉の最終責任者として、様々なことをやっているわけでしょ。(献金の影響について)きちんと検証すべきじゃないですか、総理」
安倍首相「TPP交渉に影響するんですか。経済財政運営に影響するんですか。影響するはずないじゃありませんか」
岡田代表「きちんと甘利前大臣に、そういうことはないということを確認する責任があるんじゃないかと申し上げているんです」
安倍首相「具体的に言ってくださいよ。ないというものについて、ないというものを私はないと言っているんです」
一方、消費税の軽減税率を導入した場合に減る税収を補う財源について、岡田代表は「参議院選挙の後に明らかにするのは、全く納得できない」と追及した。これに対して安倍首相は、「実は財源がなかったということには絶対にならない。来年4月の軽減税率導入までに必ず措置をする」と強調した。
また、民主党の玉木議員は、今年度予算と第一次安倍政権当時の2007年度予算を比べると社会保障費が約11兆円増えているなどと指摘した上で、財政再建が進んでいないと追及した。
玉木議員「(経済が)下ぶれしたのが戻ったからといって、それを他の新しい歳出に使っていたら財政再建なんかできないじゃないですか。あまりにも財政状況に対する無知であることがよくわかりましたよ」
安倍首相「我々は10兆円国債の新規発行額を減額したのであって、それはしっかりと言わせていただきたいと思います」
安倍首相はまた、「民主党政権は一銭も財政再建ができなかった」と反論した。