民主・維新の合流 課題だらけ…大丈夫?

民主党と維新の党の合流はまだ課題が山積だ。課題は大きく分けて三つある。国会記者会館から政治部・青山和弘記者が解説する。
一つは党の名前。そして、もう一つは党の顔、代表をどうするのかだ。
両党の代表は、参院選が近いことから代表選挙は行わず、民主党の岡田代表が引き続き務めることで合意している。しかし、両党内からは「新党というなら代表選挙をやるべきだ」「せっかくなら一新感を出した方がいい」などと異論が出ていて、今後の火種となる可能性もある。
最後の一つが、党の政策。新しい党のメンバーが一致して魅力のある政策を打ち出せるのかが、国民の期待が集まるかどうかの鍵になる。
与党側は一定の警戒感をもって、推移を見守っているという状況。民主・維新の合流に加えて、共産党が参院選の多くの1人区で立候補者の取り下げを表明したことについて、ある自民党議員は「民主・維新に共産党の票もまとまれば厳しい選挙になる」と話している。
その一方で、自民党幹部が「自民対共産という構図にしていけばいい」と話すなど、民主党と共産党が組むことへの拒否感から与党にプラスになるとの見方もある。
そしてある閣僚経験者は、参院選での野党同士の選挙協力を難しくするため「衆議院選挙を同時に行う衆参ダブル選挙の可能性が高まるのではないか」と分析している。与野党の駆け引きは今後さらに激しくなりそうだ。