北ミサイル「30分飛行」を重く見る政府
北朝鮮が14日朝、弾道ミサイル1発を発射した。日本政府によると東北東方向に30分ほど飛翔し、朝鮮半島の東約400キロの日本海上に落下したという。
今回の弾道ミサイルは約30分も飛行している。防衛省関係者は「これまでで最も高い高度まで達している」として、政府が分析を急いでいる。
菅官房長官によると北朝鮮は午前5時28分頃、北朝鮮西岸の亀城付近から1発の弾道ミサイルを東北東方向に発射した。ミサイルは約30分間、約800キロ飛んで朝鮮半島東約400キロメートルの日本の排他的経済水域の外の日本海上に落下したと推定されるという。
日本政府は30分間飛行したことを重くみて分析を急いでいる。
菅官房長官「(弾道ミサイルが)30分間飛んでいったということは事実でありますので、そうしたことも含めて分析を行っているところです」
防衛省内では高度が2000キロに達していて、ICBM(大陸間弾道弾)の可能性もあるとの見方も出ている。
これに先だって安倍首相は記者団の取材に応じ、北朝鮮のミサイル発射は「断じて容認できない」とした上で警戒を続ける姿勢を強調した。
安倍首相「さらなる挑発も考えられ、米国や韓国とも連携しながら高度の警戒態勢を維持し、国民の安全確保に万全を期して参ります。北朝鮮に対して毅然として対応して参ります」
外務省幹部は「北朝鮮は外交で色々な動きがある中で、ミサイル発射に踏み切り、かつ成功させていることに我々も気を引き締め直さないといけない」と語っている。