前川前次官がコメント 菅長官の発言に反論
加計学園の獣医学部開設をめぐる問題で、「行政がねじまげられた」などと告発している前川喜平・前事務次官がコメントを発表し、5日の国会での菅官房長官の発言に反論した。
5日の衆議院決算委員会で、民進党の質問に答えた菅官房長官が前川喜平・前事務次官について、文科省の天下り問題が発生したあと、「今年3月まで定年を延長し、事務次官を続けたいと打診があり、私はそんなことは駄目だと」言ったなどと発言した。
これについて前川氏はコメントで、「私は定年である3月末まで次官を続けたいと申したことはありません。直接的にも間接的にも菅官房長官から3月末まで次官を続けることについて、駄目だと言われたことはありません」などと反論した。
さらに、菅氏は「天下り問題に対する世論の厳しい状況になって、初めて自ら辞められた」と発言していたが、前川氏は「私が辞任を決意したのは、報道よりだいぶ前で、世論が厳しい状況になったのは辞職後のこと。菅官房長官のご指摘はあたりません」としている。