民進党代表選折り返し地点 前原氏がリード
民進党の代表選挙は折り返し地点を迎えた。地方での討論会を連日重ねている前原、枝野両候補だが、国会議員票で優位に立つ前原氏が選挙戦をリードしている。
三重県四日市市で行われた記者会見で前原、枝野両候補は代表選後、新しい代表が行う党の人事について次のように述べた。
前原元外相「まず勝たせていただくことに私は今、力を傾注したいと思っていますので、人事については全くの白紙です」
枝野元幹事長「もし勝たせていただけたときには、前原さんと二人三脚で仕事をさせていただく」
前原氏が「全くの白紙」と述べたのに対し、枝野氏は挙党態勢をつくる考えを強調したが、選挙後の人事は難しい判断を迫られそうだ。
こうした中、選挙戦は前原氏が国会議員のうち少なくとも80人の支持を固めているのに対し、枝野氏は40人弱とみられ、前原氏が優勢。選挙戦の焦点は、約半分を占める地方議員や党員・サポーターのいわゆる「地方票」の行方。枝野氏の陣営幹部は、「体感では6対4ぐらいで優勢ではないか」と話す一方、前原氏の陣営幹部は「国会議員票に比例して優勢だと思うが、仮に半々だったとしても勝てる」と自信をみせている。
新しい代表が決まる来月1日に向けた最後の追い込みは熾烈(しれつ)を極めそうだ。