小池氏 民進全員受け入れ「さらさらない」
民進党が希望の党への事実上の合流を決めてから一夜明け、立候補者の調整を進めるため、前原代表と小池代表が都内で会談した。
前議員全員の希望の党からの公認を目指している前原代表に対して、小池代表は「全員受け入れることはさらさらない」と明言し、両者の方針が違いが浮き彫りになっている。
民進党・前原代表「昨日の経緯を説明をして、これからいよいよ一緒に仲間としてやっていくということで固い握手を交わして、今後の政策、あるいは候補者調整、これを急いでいこうということで一致いたしました」
希望の党・小池代表「これから、私どもの政策に合致するのかどうか、様々な観点から絞り込みをしていきたいと考えております。全員を受け入れるということは、さらさらありません」
2人の会談は29日午前8時過ぎから始まり、15分ほどで終わった。会談では、今後、立候補者については玄葉元外相と若狭氏、政策については階政調会長と若狭氏の間で協議していくことが決まった。
候補者の調整をめぐって民進党は28日、希望の党に対して前衆議院議員や元議員などを含む立候補予定者のリストを渡していて、今後、希望の党側が安全保障政策や憲法改正に対する姿勢などを参考に絞り込みの作業を行うということだが、調整は難航が予想される。
希望の党の関係者は、菅元首相や野田前首相など「三権の長の経験者にはご遠慮いただく」と話している。
民進党幹部は「前議員の1割ぐらいはこぼれるだろう」と話していて、党内には「筋を曲げて頭をさげるよりは、無所属か新党を作った方がいい」との声も出始めている。
一方、小池代表は記者団に対して、自身の衆院選への出馬を改めて否定した。