きょうから通常国会 波乱含みの可能性も
第196通常国会が22日に召集された。安倍首相は着実に実績を積み重ねて9月の自民党総裁選につなげたい考えだが、去年の通常国会では森友加計問題で支持率が急落したことから、波乱含みの展開となる可能性もある。
安倍首相は総選挙で圧勝した求心力を保ったまま150日間の通常国会を乗り切って、総裁選での3選を確実にしたい考え。
安倍首相「この国会は国民の皆さまの負託に応えていくために、一つ一つお約束したことを実行していきたい」
しかし、首相周辺は「通常国会では何が起こるかわからない」と警戒感をあらわにしている。
働き方改革関連法案の行方に加え、憲法改正に向けた与野党の議論が進むのかが焦点となる。一方、野党側は去年、安倍政権を窮地に追い込んだ森友・加計学園の問題に加えて、スーパーコンピューターの助成金詐欺事件なども追及して政権を揺さぶる考え。
希望の党・玉木代表「安倍政権にしっかりと対峙(たいじ)していく、そういう国会にしていきたいと思っています」
ただ、野党側には総選挙での分裂のしこりが根強く残っていて、巨大与党に対してどこまで連携できるかが焦点。