麻生財務相「事実ならゆゆしき事態と理解」
森友学園への国有地売却問題で、財務省が事前に売却価格を提示していたことなどを隠すため決裁文書を書き換えた疑惑について、民進党の足立議員は麻生財務相の責任をただした。
足立議員は、「公文書の改ざんは犯罪だ」と指摘した上で、麻生財務相に責任を持って調査を行うよう迫った。
民進党・足立信也議員「これ公文書の改ざんというのは犯罪ですからね。そのことについて財務大臣はどういう調査をやって、そしてどういう責任を持って臨むかということをお聞かせください」
麻生財務相「今、捜査の途中ですから、資料も大阪地検で持っておられますし、私どもとしてはそういったことに関しましてお答えできない」
足立議員「大臣としてはどういう決意で臨むのかと、それを聞かしてください」
麻生財務相「事実であったとしたらゆゆしき事態だと、私どもそう理解しております」
麻生財務相は現在、捜査中であり、個別の調査はしにくい、としつつも「書き換えが事実であればゆゆしき事態だ」と述べた。
財務省は、6日午前、調査の状況について国会に報告する方針だが、政府関係者は「あすは調査状況の報告で押し切る」と話し、途中経過の報告にとどめるものとみられる。
野党側は「事実ならば財務相のみならず安倍首相の責任にもつながる問題だ」などとして追及を強める方針。