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麻生財務相「自らの進退は考えていない」

2018年3月12日 18:05
麻生財務相「自らの進退は考えていない」

森友学園への国有地売却問題で、政府は12日、14の決裁文書が書き換えられていたことを国会に報告した。麻生財務相は決裁文書の書き換えは「理財局の一部の職員により行われたと考えている」と強調した上で、自らの進退は考えていないと述べた。

「昨年2月下旬から4月にかけ、本省の理財局において森友事案に関する14件の決裁文書の書き換えが行われたことが明らかになった。決裁を終えた行政文書について書き換えを行うことは、極めてゆゆしきことで誠に遺憾。私としても深くおわび申し上げる。理財局からの指示で書き換えが行われたということが出てきている。私どもとしては理財局の一部の職員により行われたことは事実と考えている」

麻生財務相はこのように述べ、書き換えはあくまで一部の職員によって行われたと強調した。また、その理由については、当時、理財局長だった佐川前国税庁長官の国会答弁と整合性を合わせるためだったと述べた。

―Q.2月下旬ということは報道が起きてから書き換え?
「そういう認識はない。2月下旬、佐川(前長官)の答弁と決裁文書との間に齟齬(そご)があった。誤解を招くということで佐川(前長官)の答弁に合わせて書き換えた」

さらに安倍昭恵夫人についての記述が削除されたことについては「忖度が働いたとは考えていない」と説明した。

―Q.首相や夫人が関係したら辞任すると言っていたが、そういう発言があったから守るために削除した?
「全然関係ないと思います。その点に関しては文脈からして」

―Q.書き換えの背景には政治家や政府に対する忖度(そんたく)が働いていた?
「いや考えていません」

麻生財務相は、最終的な責任者は当時の理財局長・佐川氏だとした上で、自身の進退については考えていないと述べた。

「いずれにしても書き換えは理財局の一部の職員によって行われた。最終責任者が佐川(前長官)になる」

―Q.佐川氏より上の者への報告は?
「この文章に関してはない」

―Q.大臣の進退は?
「考えていない」

麻生財務相は具体的に、いつ、誰が指示して書き換えが行われたかは明らかにしなかった。