自衛隊は…9条改正案で自民意見まとまらず

自民党は15日、憲法改正の焦点となっている自衛隊の明記をめぐり、9条の改正案についての7つの条文案を示して意見を集約しようとしたがまとまらず、週明けに改めて議論をすることになった。
会議で執行部は、戦力の不保持などを定めた9条2項を維持した上で、「必要最小限度の実力組織として自衛隊を保持する」と規定した項目を新たに加える案で、取りまとめる方針だった。
しかし出席者からは、「必要最小限度の定義が曖昧」といった意見や、9条の2項そのものを削除すべきとの意見も出てまとまらず、結局、来週に改めて議論することになった。
自民党・石破元幹事長「議論を尽くしたと皆が判断すれば、一任を取り付けてもいいんですよ。とてもそういう状況だと思わない」
執行部は、今月25日の党大会に憲法改正案の方向性を示す方針だが、党内からは財務省による決裁文書の改ざん問題をうけ、「憲法改正より信頼回復が先」との声も出ている。