日露外相 5月予定の首脳会談に向け作業へ

河野外相は、ロシア大統領選でプーチン大統領が圧勝した後、初めてとなる日露外相会談を行った。会談では5月に予定されている安倍首相との首脳会談に向けて、北方領土での共同経済活動の実現のため、集中的に作業していくことなどで一致した。
河野外相「(共同経済活動が)平和条約締結に向けた両国国民間の信頼醸成に資するという認識のもと、今後の進め方を率直に議論いたしました」
会談では、5月の首脳会談を前に、秋葉外務次官とロシアのチトフ第一次官による日露戦略対話を来月19日にモスクワで実施することなどで合意し、共同経済活動の実現に向け、調整していくことで一致した。
その一方で、ラブロフ外相は平和条約の締結に向けては「この地域における安全保障の問題がもっとも重要な問題のひとつ」であると述べ、日本が計画している弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備に懸念を示した。
また、ラブロフ外相は、イギリスでおきたロシアの元スパイ殺害未遂事件を巡り、現在のイギリス政府の対応はロシアとの関係をさらに悪化させるなどとロシアの立場を河野外相に説明した