3選に陰り… 安倍首相“改ざん問題”陳謝
安倍首相は、25日に開かれた自民党の党大会で、森友学園に関する決裁文書の改ざん問題について陳謝した。
安倍首相「行政全般の最終的な責任は、内閣総理大臣である、この私にあります。改めて国民の皆さまに、深くおわび申し上げる次第でございます」
さらに安倍首相は、全容解明と再発防止に取り組むことを強調した。
また、悲願である憲法改正については「9条に自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打つことが自民党の責務だ」と述べるにとどまった。当初、この大会までに条文案をまとめ、改正への弾みをつける考えだったが、改ざん問題で内閣支持率も急落し、信頼回復を優先せざるを得なかった形。
秋の総裁選に向け、盤石といわれていた安倍首相の3選に、陰りも出始めた。
小泉進次郎議員「安倍政権の長期政権の中で、この政治主導が1つのある意味、到達点に届いているのかな」「権力は絶対に腐敗するんです」
二階幹事長は、党大会終了後、「影響はないとは言えないが、時間とともに落ち着いていくと思う」と楽観的な見方を示した。
しかし、ポスト安倍を狙う石破元幹事長は「国民はどうせ忘れるよとなめたことを言ってはいけない」とこれまでの安倍首相の対応に注文をつけた。
さらに、総裁選出馬を検討している岸田政調会長の周辺は「勝機が出てきた」と語っている。
安倍政権は、来月の日米首脳会談などで成果を出し、支持率回復を狙いたい考え。しかし、党内には、官僚の行き過ぎた忖度を許した安倍政権への不満と危機感が広がっている。