改ざんで大揺れも予算成立…国会は後半戦へ
森友学園に関わる決裁文書改ざん問題で国会が大揺れの中、一般会計総額が過去最大となる2018年度予算が28日夜、参議院本会議で成立した。
来年度予算は参議院本会議で採決され、与党などの賛成多数で可決・成立した。総額は97兆7000億円あまりで、人づくり革命や生産性革命の実現に向けた施策や陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の設計費用などが盛り込まれている。
安倍首相「(信頼揺らぐ中の成立で)行政の長として責任を痛感しております。改めて国民の皆さんにおわびを申し上げたいと思います。全容を明らかにし、膿(うみ)を出しきり、そして、その上で二度とこうしたことが起こらないように組織を立て直していきたいと思っています」
立憲民主党・福山幹事長「国会審議の前提と信頼を覆す財務省の改ざん事件に追われた、こんな不愉快な予算の採決は初めてです」
予算の成立により通常国会は後半戦に入る。政府・与党はこれを機に森友学園の問題を沈静化させたい考えだが、野党側は安倍昭恵夫人の証人喚問を求めるなど引き続き追及していく方針。