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野党が追及“日報問題”政権の受け止めは

2018年4月5日 18:24
野党が追及“日報問題”政権の受け止めは

イラクでの自衛隊の「日報」が発見から約1年間、小野寺防衛相に報告されなかった問題について、政権側はどう受け止めているのだろうか。国会記者会館の青山記者に聞く。

安倍政権は、これはあくまで防衛省自衛隊の文書管理の問題だとしている。

菅官房長官(今月3日)「今後は小野寺大臣の強力なリーダーシップのもと、情報公開、文書管理の取り組みを徹底してほしいと思います。まず防衛省の中で対応する話だと思います」

こうした中、ある政府高官が「日報を隠したというよりも報告すべきか分からなかったのだろう」と語るなど、問題の背景には、自衛隊員の「意識の低さ」があるという見方を示している。

自衛隊のトップも「意識の低さ」について言及した。

防衛省・河野統幕長「(自衛隊員に)情報公開に対する、やっぱり深刻さ、結果がもたらす深刻さについての認識が足らなかったのではないかと」

この日報問題だけでなく、このところ、行政の信頼が揺らぐ不祥事が相次いでいる。

野党側は、財務省の決裁文書改ざん、厚労省のデータの不備を含め、国会の意味が問われる事態だと厳しく批判している。

立憲民主党・枝野代表「意図的に、政治的意味を持ちながら隠ぺい改ざんが各所で行われている。これでは国会審議のやりようがない。立法府の存在そのものが揺るぎかねないような大変な状況に陥っている」

野党側は、一連の問題は安倍政権の体質が原因だと、攻勢を強めている。自民党内からも、「次から次にこんなものが出てきたら、政権がつぶれてしまう」との危機感が出てきている。

働き方改革関連法案やカジノを整備する法案など、重要法案の国会審議への影響は避けられない情勢。

ある自民党議員は、「日報問題にメドが立たないと先に行けない」と嘆いている。今月から反転攻勢を狙っていた安倍首相だが、厳しい政権運営が続いている。