「日報」政府・与党に危機感 野党は追及

「存在しない」とされていたイラクでの自衛隊の「日報」が新たに航空自衛隊でも見つかったことについて、政府・与党内には、問題がどこまで広がるのか、危機感が強まっている。
ある防衛省幹部は「頭が痛い。さらに見つかる可能性もある」と話している。防衛省の政務三役経験者に取材すると、「どうせまた出てくるからコメントは控える」と語った。
菅官房長官は次のように苦言を呈した。
菅官房長官「1週間に3回も大臣が国民の皆さんにおわびする事態となったことを、防衛省の職員ひとりひとりが重く受け止め、再発防止に向けて真摯(しんし)に取り組む必要がある」
ある公明党議員の一人は、「これはシビリアンコントロールの問題だから、小野寺防衛相は辞任しなければならないのではないか」と話している。
野党側は、財務省の決裁文書改ざんなども含めて、安倍政権の体質の問題だと批判のボルテージを上げている。
共産党・志位委員長「安倍強権政治の毒が省庁全体に回っている。私たちはこれは元から断たないといけない」
また、希望の党の玉木代表は「安倍政権で我が国の統治の仕組みそのものの破壊が進行していると思う」と話している。
年度が変わっても、安倍政権は反転攻勢のきっかけをつかめないままでいる。