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柳瀬氏と愛媛県の面会は…与党内に危機感

2018年4月12日 17:58
柳瀬氏と愛媛県の面会は…与党内に危機感

加計学園の獣医学部新設を巡り、柳瀬元首相秘書官と愛媛県の担当者らは面会していたのか。愛媛県と政府側の主張が真っ向から対立していることについて、政府・与党内には危機感も強まっている。

どちらが本当なのか。政府・与党内にも、柳瀬氏の言い分に対する疑念が広がっている。

その理由は、愛媛県が有りもしない面会記録をでっち上げたとは考えにくいこと。また柳瀬氏が「記憶の限りでは」という条件付きで面会を否定しているから。

自民党・石破元幹事長「会ったことはないと言い切ればいいのですが、『記憶の限りでは』会ったことはない。この真実を解明をし、政府に対する信頼をきちんと回復するということは、野党ではなくて、与党の責任であると」

また、小泉進次郎議員も周辺に「記憶の限りではというのはどう考えてもおかしい」と語っている。

政府高官も「接点があった可能性はある。ただ柳瀬氏は記憶にないと言っているんだし、どうしようもない」と話している。

面会があったかどうかそのものは、問題の本質に直接関わる話ではないが、柳瀬氏の発言に疑念が持たれると「柳瀬氏の発言を信頼している」とした安倍首相や政権の信頼性にも関わっていく。

野党側は安倍首相の、「自分は関与していない」という答弁も、虚偽ではないかと追及を強めている。

共産党・志位委員長「愛媛県文書が事実ということになればですね、自分は関与していないと、あるいはプロセスが適正だったという安倍首相の主張は根底から崩れると」

森友学園や日報の問題も含めて、行政への信頼を取り戻し、政権の求心力を保(たも)てるのか。安倍首相はまさに正念場を迎えている。