国会正常化へ 野党側、8日から審議に復帰
自民党と立憲民主党は、国対委員長会談で、加計学園問題をめぐる柳瀬元首相秘書官の参考人招致を、10日に行うことなどで一致した。これにより、野党側は8日から審議に復帰し、国会は正常化する。
立憲民主党など野党5党は、柳瀬氏が2015年に加計学園の関係者と面会したことを認める意向であることを受け、証人喚問ではなく、与党が提案している柳瀬氏の参考人招致に応じる方向だった。
しかし、与党側が、国家戦略特区ワーキンググループの八田座長も参考人として呼びたいとの考えを示したため、野党側は「議論を拡散させようとしている」などと反発し、協議が続いていた。
その結果、柳瀬氏の参考人招致を10日に行い、八田氏は与党側の審議時間にのみ出席すること、安倍首相出席の集中審議を、14日をはじめ複数回、開くことなどで一致した。
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これを受け、野党側は、8日から、およそ半月ぶりに審議に復帰し、国会は正常化することになった。
一方、参考人招致が10日に行われることを受け、柳瀬氏は「誠実にしっかりと、国会でお話しさせていただきたい」と改めて述べた。